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リザルト・大会レポート

TRICK'N TRY MOTOSUKO 2016 - レポート

レポート: 吉田 洋海
写真: 杉 純太郎

日本のフリースタイル競技において最も歴史あるこの大会。
私、吉田も18歳の駆け出しの時から毎年エントリーさせてもらい、もう10年になる。勝利の旨味も敗北の苦味も教えてもらった。
それ以前にも様々な勝者と敗者を生み出し、ある意味日本のフリースタイル競技を創世記から見守ってきた伝統の一戦が今年も山梨県本栖湖ファンビーチで5月21、22日行われた。

結果から言えば期待された南風は僅かにしか吹かず、プレーニングクラスの正式なコンテストは行う事が出来なかった。
非常に残念ではあるが、ただその僅かな風の中でも輝きを放った選手にスポットライトを当てこのレポートを書く事にする。

まずこの大会は近年の中では最多の50人を超えるエントリーがあった。
その増加の内訳は若手選手の参加が大きい。結果的に今大会のメインとなったノンプレーニングクラス(微風下で主にセイルトリックを競うクラス)3クラスの入賞者トータル12名の内、10代の選手が7人も名を連ねている。

フリースタイル競技は老若男女問わず楽しめるものだが、正直言うとやはり頂点を極める権利は若者にある。
今大会は軽風だったこともあり特に若手の動きが目立った。
U-18ビギナークラスではOWC校長のご子息である石井碧志と颯太選手のワンツー入賞。校長譲りのウインドセンスを感じさせ、軽風でもまず湖面に出る熱意が見て取れた。

ノンプレビギナークラスで活躍した生駒勇樹、篤樹の二人と三本木選手、森田選手達はまだ大会参加はおそらく数回の経験値ながら物怖じしない軽快な動きを見せてくれた。
この世代はやるだけ上達し、三日会わなければ括目して見なければいけない。
湖面に華をそえてくれた石原、野口の女子選手にも感謝したい。
彼らと次回会うのが楽しみです。

大人の意地を見せてくれたのはノンプレオープンクラス。
2位には若手の森川選手が入ったが、優勝の武田選手、4位の森美和子選手は私も今まで様々なイベントでお会いしたことある努力家。
3位の金谷選手は大会初参加ながら、埼玉県彩湖でコツコツと技を磨いていたようです。
大人の日々の鍛錬は若手の勢いにも負けない事を実証してくれました。

今回はプロクラスの日本王者小林悠馬とフリスタ委員山本、佐藤も出場したノンプレスペシャルクラスは1位津野、2位杉、3位池照の逗子学生三人組の独壇場となった。
プロ選手達の演技はけっして悪くはなかったものの微風下でのこの競技は熱意、情熱、練習量が物を言う事を証明した。聞けば逗子三人組は風があっても無くても毎日の様に放課後揃って練習しているらしい。天晴です。

技術的な事を言えば津野、杉のゲコのバリエーションと僕が知る限り昨年生み出されたばかりの新トリック、ノーズを沈めたまま連続ゲコを行うという離れ業が本当に驚愕でした。
私も観客の一人としてもっともっと見せてくれ!と二人の演技に身を乗り出す思いでした。

そんなノンプレスペシャルクラスの中で是非紹介したい光輝いた大人が、なんと山口県から単身車で10時間運転し参戦してくれた原選手。
その原選手の一回戦の相手は今年PWAでも調子を上げている日本王者小林。
小林は彼しかコントロール出来ないサッカーという高難易度トリックを披露するが、原選手の止まらず流れる高難易度な演技にジャッジの目は釘づけ。
なんと勝利を収める。
プレーニングクラスではないとはいえ、ここ数年日本で負け無しの小林に黒星をつけたことは偉業と言えるでしょう。原さん是非またコンテストでお会いしましょう。

その後は大会一日目の終盤にプレーニングスペシャルクラスの試合が数回のみ行われ馬場、紅林、浮田、加藤が軽風の中華麗な技を見せるも正式な結果には至らず、二日目に非公式セッションがプロクラスを除く各クラスで行われ大会は終了した。
一瞬と呼べるブローを掴み、トップを取ったスペシャルクラスの津野、オープンA市川、オープンB倉持、ウィメンズクラスの互井選手らは素晴らしかったです。

しかしながら私は様々な人々と色々なゲレンデでウインドしてきて、今回技を披露出来なかった多くの選手たちの技量を知っている。
ウインドが自然任せのスポーツとは言えその方々にとって今大会は不完全燃焼な大会になってしまった事でしょう。
フリースタイル委員の私としては、地元ショップ浩庵の赤池さんを始めとした大会関係者と、なにより本栖湖に集まって下さった選手とギャラリーの皆様に今年も深く感謝し、全員が来年また本栖湖大会に集まってくれる事で今年の皆さんの鬱憤を晴らせることに期待してこのレポートを終わりにしたいと思います。

この大会に携わった全ての皆様、本当にお疲れ様でした。

JWAフリースタイル委員 J-117 吉田 洋海

大会1日目

大会2日目